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バリ取り代を有料にする方法

日本中の、全ての板金屋さんが泣かされている「バリ取り費用」。
これを有料にする 現実的げんじつてき な方法を以下に記します。

ほとんどの板金屋さんでは、 PL法ピーエルほう施行しこう された時から、 図面に「バリ無き事」と 記載きさい される事が増えました。  どこの板金屋さんでも、こういった大手企業からの無理な要求を受け入れ、 莫大ばくだい人件費じんけんひ を必要とする「バリ取り」に無料で対応し続けて来ました。  板金屋の皆さんには、実は、この時点で、大企業の多くが 法令違反ほうれいいはん を犯していたと 認識にんしき して頂くべきです。

法令違反ほうれいいはん該当がいとう する法は 下請法したうけほう独占禁止法どくせんきんしほう です。 
受注者じゅちゅうしゃ によらない 事後的じごてき仕様変更しようへんこう工程追加こうていついか に要する費用を 受注者じゅちゅうしゃ負担ふたん させている』 という事になり、これは昭和時代から、既に 規制きせい されていました。 

そもそも、 バリ取りを行わねばならなくなったのは、板金屋さんに があったからではありません。  PL法ピーエルほう 等の影響で、図面に「バリ無き事」という文字が 追記ついき され、 仕様変更しようへんこう がなされたのです。  板金屋さんは、バリ取り工程や 洗浄工程せんじょうこうてい を追加せねばならない状況に追い込まれてしまいました。  そして、その 理由りゆう はともかく、結果的に無料でやるように仕向けたのは、全ての大企業。  人の好い、板金屋さんは、この 負担ふたん を全て引き受けてしまったのです。  大企業側に 悪意あくい があったとは申し上げません。  大企業側の かた も、そうするのが当たり前だと思っていたし、筆者もその中の1人でした。 ですが、長い間に、それが悪い 習慣しゅうかん となってしまいました。

板金屋さんの件数は、過去30年間の間に半減し、 これから数年の間に、さらに半減する事が 確実視かくじつし されています。 こういった「下請け いじ め」が、その主要な原因です。 こういった事に気付いた板金屋さんが 廃業はいぎょう したと言っても 過言かごん ではないでしょう。  何故ならば、 廃業はいぎょう する板金屋さんに 廃業はいぎょう の理由を聞くと、 大半の社長が「下請け いじ め」の事を言うからです。

仮に、1件の板金屋さんが大企業の 法令違反ほうれいいはん に気付いたところで、 板金屋さんの大半が、これに気付いていなければ、 大企業側は、 転注てんちゅう という悪魔のような技を使う事ができるので、 こ・れ・ま・で は  解決策かいけつさく も無く、板金屋さんは、泣き寝入りするしかありませんでした。

ですが、今こそ、時代が変わりました。
大企業側にのみ吹いていた風は、今、中小零細の板金屋さんに吹こうとしてます。

全ての板金屋の経営者の方に、下記の現実を理解して頂きたく思います。

 @ 大企業の 内部留保ないぶりゅうほ 400兆円は社会問題。この金は近年中に中小零細を うるお す事となる。
 A 中小零細を うるお すスイッチは、大企業の下請け いじ めの 是正ぜせい である。
 B 政府はこの事に気付いており、 政策せいさく によってこれが達成されるのは時間の問題。

“これまで、ずっとそうだったのだから永遠に変わらない”
と言われる板金屋の経営者の方は、 昔の悪い 風習ふうしゅう を次の時代に残そうとされています。  もし、本当に “無料でバリ取りをするのは当たり前” なのであれば、 若い人達は、夢を持てない板金屋 稼業かぎょう など、やめた方が良いと考えて当然ですし、 板金事業に 新規参入しんきんさんにゅう する事も考えない方が良いでしょう。  筆者も、長い間「下請け いじ め」は当たり前だと考えていました。  でも、実際に 中小企業庁ちゅうしょうきぎょうちょう が作成して配布している、下記のパンフレットを見た時、 筆者の考えは大きく変わりました。

中小企業庁ちゅうしょうきぎょうちょう は、 “下請けの板金屋に無料でバリ取りをさせるのは、 法令違反ほうれいいはん に近い!” と言っていて、 そういった状況になったら、 中小企業庁ちゅうしょうきぎょうちょう の「下請かけこみ寺」に相談するように呼びかけています。 

同様の情報は、全国に 配布はいふ されていますので、 板金屋さんのお客達も “そろそろ、値上げ要求が来るかな?” と思っているはず。 そうでなければ、 状況把握能力じょうきょうはあくのうりょく を疑いたくなります。

まず、一番いけない事は、 板金屋の経営者の方が、自分たちが「下請け いじ め」に合っている事に気付かない事です。

上のパンフレットを取引先に見せ、 「バリ取り代無料」=「下請け いじ め」 であるという事を、時間を掛けて取引先に理解してもらうための活動を進めれば、 バリ取り代を有料にする事は可能。  日本は勿論、世界的に見ても、このような 商取引しょうとりひき は、 真っ当な 商取引しょうとりひき ではありません。

  現実との調整が大切

板金屋さんは、ここまでで述べた事実を知ったところで、 いきなり、お客に
法令違反ほうれいいはん じゃないですか?”
などと言う事はできません。  でも、言えないからといって あきら めていては、いじめから逃れる事もできません。  こういった事への 対抗手段たいこうしゅだん は、 やんわりと、少しずつ時間を掛けて 雰囲気ふんいき を変えてゆく事です。

例えば、一連のパンフレットを見せて、まず、
“板金屋仲間から聞いたのですが、
  中小企業庁ちゅうしょうきぎょうちょう は、こういった指導をしているらしいですね。
 これからの取引に影響が出ますか?”

などと聞いてみる事から、やってみましょう。  多くの人は、このパンフレットを見ても、 これが自分達の事を言っているとは思わないかも知れません。 
“色々と政府はうるさいですが、お金の話ですから何も変わりませんよ。”
などと言う会話になって、その時は終わりになっても、 これが、次回への 布石ふせき となります。 

次の 機会きかい が来たら、
“大手でバリ取り代の支払いを 検討けんとう しはじめた会社があるらしいですね”
“うちも、そうならないかなぁ。。ハハハ”

などと冗談を言う。  前に見せたパンフレットの事は、一言も言わない。 お客が、
“あのパンフレットと関係がある”
と気付いた時には、 こちらから、“バリ取り代を 有料ゆうりょう にして欲しい”と 直接的ちょくせつてき に言うよりも、 何倍も大きな 心理効果しんりこうか を生むでしょう。

ここでも、まだ気付かないお客の場合は、次の機会に、 また、このパンフレットを見せて、何か関連する話を少しだけするのです。  例えば、
“最近は板金屋の事務所の かべ に、これを ってる会社がありますね。
 きっと、どこも、悩んでるって事ですね。”

などと しゃべ ると 鈍感どんかん な人でも、そろそろ気にし始めるでしょう。

開き直って、
“うちはブラックですから”
などと言う会社も多いと思います。 そのような相手だったら、
“という事は、長くは続けられないって事になりますよね?”
“誰だって、問題になってからでは遅いと考えますもんね”

などと 批判的ひはんてき な事は一切言わずに会話を進めるべきです。  現代の 企業経営きぎょうけいえい は、ネガティブな不安が支配していますので、 何処の経営者でも、このパンフレットを見せられれば、
“もうバリ取り代の無料は続けられなくなる”  と思い知る事となります。

“参考のため、パンフレットのコピーをもらえませんか?”
と言われたら、本気で 検討けんとう してもらえるという事です。  勿論、有料化してくれるまでには、時間が掛かる場合もあるでしょうが、 現状は 理不尽りふじん な状態であり、有料が当たり前であるというモラルに変える事が出来ます。

こういった 雰囲気ふんいき を半年単位の時間を掛けて 作ってゆくべきです。  お客には日本中の板金屋は、何処でも同じ事に気付き始めていて 価格UPかかくアップ は、もう けられない状況にある事に、早く気付いてもらいましょう。 



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