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chemSHERPAケムシェルパ実情じつじょう

最近、板金屋さんのお客様(大手企業)が、 chemSHERPAケムシェルパ と呼ばれるデータを要求する事が増えてきました。
chemSHERPAのホームページはこちら

chemSHERPAケムシェルパ は、2015年10月より 運用開始うんようかいし された、 製品に含まれる 化学物質かがくぶしつ を管理するデータです。  2018年4月から 本格運用ほんかくうんよう されていて、 突然、板金製品の chemSHERPAケムシェルパ を提出してくれと 言われて、何の事か解らない板金屋さんが 沢山たくさん おられます。

板金製品の中に、ねじ るい などの部品が付く場合は、 板金屋さんが責任を持って全ての部品の chemSHERPAケムシェルパ取寄とりよ せねばならず、これに 苦慮くりょ される場合も多いのが 実情じつじょう です。

大企業では、たとえ 面倒めんどう でも、製品に含まれる 化学物質かがくぶしつ のデータを全て 把握はあく しないと、 様々な化学的なトラブルが発生した時に、 対応できなくなります。 つまり、 今、 流行はや りの「リスク管理」がしたいのです。

そんな中で、 経済産業省けいざいさんぎょうしょう主導しゅどう して開発されたのが chemSHERPAケムシェルパ です。  ソフトウエアは無料でダウンロードできるようになっていて、 化学分野に明るく、パソコンにも れた方が板金屋さんにおられる場合は、 これに 沿 って、製品に使用している材料の 元素組成げんそそせい データを入力すれば良いという事になっています。
具体的には、 鉄元素てつげんそ Feが98.8%、 炭素たんそ Cが1.18%、ニッケルが0.02%で 総重量そうじゅうりょう 125g といった事と、この数値を 保障ほしょう する企業名などの 附帯情報ふたいじょうほう を入力します。  今は、 chemSHERPAケムシェルパ という言葉を聞いた事の無い、板金屋さんでも 数年以内に、 製品の、 chemSHERPAケムシェルパ を提出するよう、お客から言われる可能性が大です。

 大企業の思惑

大企業は、普通、自分達が作っている製品に使われる 化学物質を全て 把握はあく しているわけではありません。 把握はあく もしていないのに、責任を負わされる立場にあるので気の毒な面もあります。 もしも、大手××グループが発売している、 商品××には、 有毒物質ゆうどくぶっしつ ××の 含有量がんゆうりょう が多いなどと、 マスコミにやられたら、 神戸製鋼こうべせいこう さん以上に 手酷てひど い目にあってしまう事に恐怖を感じでおられるわけです。

大企業は、この状況から抜け出したい。  それで、下請け会社から、各部品の化学物質データを取寄せておきたいわけです。  ところが、だいたいの製品において、部品点数は多い。  それらのデータをきちんと扱えるシステムが欲しい。  これまでも JAMP AISジャンプ・エーアイエス などがあったけど、完成度等の面でイマイチ。  下請け会社には、 対応義務たいおうぎむ があるかのように思わせるために 経済産業省けいざいさんぎょうしょう主導しゅどう してもらって、  面倒めんどう な化学物質データの作成を下請け会社に、やらせるために大企業が作った 日本独自にっぽんどくじ のシステムが chemSHERPAケムシェルパ です。

ですが、こういったシステムや 規格きかく などの仕掛けを作る時は、 いつも、大企業の都合の良いように作られるという事は、 言わずと知れた事です。

板金屋さんは、 化学物資やコンピュータ・システムに関する知識は、 あまり持っておられない場合も多く、 ましてや、お客様(大手企業)からの要求に対して 否定的ひていてき な意見を言う事もできません。  chemSHERPAケムシェルパ の必要性や 有効性ゆうこうせい など話したところで 完全に、大企業側に 論破ろんぱ され 大企業側に都合の良いように 説得せっとく されてしまいます。

 下請け企業の弱い立場

chemSHERPAケムシェルパ について書いてある HPホームページ も沢山あります。   素晴らしいものだとか、便利なものだとか、使い方の解説とか、 色々ありますが、これらは chemSHERPAケムシェルパ を商売にしようとしている人達が書いたものです。  そんな環境なので、下請け企業には都合が悪いものであるという事など 書いたページは存在しません。 

このページでは、あえて 板金屋さん達の立場で chemSHERPAケムシェルパ について述べたいと思います。  このページを見てもらいたいのは、 板金屋さんや大企業の方と言うよりは、 私達の税金で飯を食っておられる 官僚かんりょう の皆さんや政治家の方々です。

大企業は、必要があれば、 下請け企業に様々な要求を、せねばならないでしょう。 化学物質データの作成もバリ取りと同じで、どうしても必要だという点は理解しています。  しかし、商品のレシピとも言えるような情報を、 下請け会社が、かなりの手間を掛けて、わざわざ、お客の指定したフォーマットで、 作成する 義務ぎむ があるという点には、大きな疑問があります。

当然の事ながら、 化学物質データの作成には、手間が掛かかるので、 chemSHERPAケムシェルパ などのデータ作成には1件につき1万円以上の 人件費じんけんひ が発生します。

こう言うと、大企業の方は
“強制した事はない! あくまで たの んでいるだけです。”
と言われる事でしょう。  これが、「 下請したういじ め」だと思われる可能性がある事を知っておられるからです。 ですが、大企業側の方が、軽い気持ちで、
“他の取引先は皆、 chemSHERPAケムシェルパ に対応して来ていますが。”
と発言すれば、 下請したう け企業は、否応なく chemSHERPAケムシェルパ に対応するしか無くなり、 1件につき1万円以上の 人件費じんけんひ をかけて、データを作成する事になるのです。 

筆者の 調査ちょうさ では、 大企業の 購買担当者こうばいたんとうしゃ は、明らかに上記の け引きを使っています。 でも、こういった行為は、 「大企業者による中小企業者に対する取引上の 地位ちい不当ふとう に利用する 行為こうい 」とも考えられ、 下請法したうけほう独占禁止法どくせんきんしほう違反いはん する恐れがあります。

  chemSHERPAケムシェルパ下々しもじも の評判

多くの板金屋さんは、 chemSHERPAケムシェルパ のデータを作ったり管理する ほど職業能力しょくぎょうのうりょく を持っていません。  その 職業能力しょくぎょうのうりょく とは、化学の知識とコンピュータ 操作能力そうさのうりょく です。  100人規模の大きな板金屋さんでは、 数名、そういった 職業能力しょくぎょうのうりょく を持つ社員がおられる場合もあります。  でも、板金屋さんの中では、そういった人達の存在は極めて貴重です。  彼らが chemSHERPAケムシェルパ忙殺ぼうさつ されてしまうと、 板金屋さん全体では、極めて大きな 損失そんしつ となってしまうのです。  chemSHERPAケムシェルパ などと言う、板金屋にとって 付加価値ふかかち の無い仕事で 板金屋さんの中でも優秀な社員を 忙殺ぼうさつ して欲しくありません。

昨今、大企業の皆さんは、 chemSHERPAケムシェルパ を使って、下請け会社が、 詳細な化学物質データを作って来てくれる事を期待していたと思います。  そして、届いた 出来損できそこ ないの chemSHERPAケムシェルパ データを見て、
“何で下請けって、こんなに 馬鹿ばか ばっかりなんだ!”
とカンシャクを起こしている方が、大勢おられるはずです。

でも、それは、下請け企業側から見れば当たり前の事で、 下請け企業の多くは、きちんと状況を 把握はあく していて、
“何で大企業って、自社ファ−ストの 馬鹿ばか ばっかりなんだ!”
と思っているのです。
大企業の皆さんの中で、
“もっと下請けを教育しないといけない”
などと思っている かた が、おられるとすれば、
大変な思い違いをされている”と申し上げる他ありません。

経済産業省けいざいさんぎょうしょう に手をまわして 勝手に全ての成分データを入力するなどと決めても、 こういったデータは、商品の作り方に関連する部分なのであって、 ラーメン屋のオヤジに、強制的に“レシピを出せ”と要求するようなものでもあります。  実際、1,000万円 まれたって、出したくないデータだってあるわけで、 こんな 乱暴らんぼう な行為が、上手く行くわけがないという事を、 何故、 JAMPジャンプ や大企業の皆さんには解らないのでしょうか?

一言で言うと、現在、板金屋さんにおける chemSHERPAケムシェルパ の評判は最悪 です。
この問題の解決方法として、 次のページに、筆者の策を提示させて頂きます。




次ページは  chemSHERPAケムシェルパ費用負担ひようふたん  についてです。




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