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chemSHERPAケムシェルパ 作成を有料にする方法

中小企業庁ちゅうしょうきぎょうちょう のホームページの中に、下記のようなパンフレットがあります。
中小企業庁ちゅうしょうきぎょうちょう  「下請けかけこみ寺」


中小企業庁ちゅうしょうきぎょうちょう は、大手企業が下請け企業に対して、 化学物質関連かがくぶっしつかんれん データの無料作成を要求する行為は、 好ましくないと考えている事がわかります。  板金屋さんにとって、このパンフレットの影響は大きいと思われます。  これが、板金屋さんのお客の経営者や、その先の企業に渡るようにすれば、 話は、いずれ大きく改善されるものと思われます。  以下に、筆者の考えを述べます。

  化学物質情報かがくぶっしつじょうほう を作るという事

実際、一定の責任が発生する化学物質に関するデータを「 保証ほしょう 」という 文言もんごん を使って 新規に作成するわけですから、 chemSHERPAケムシェルパ のデータは図面に 匹敵ひってき する技術情報です。 当然、そういったデータの作成費用が 1,000円や2,000円というわけにはいきません。  最低でも5,000円、普通は1万円以上だと思います。

例えば、大企業の皆さんが、2時間を掛けてデータを作ったら、 ローディング(1時間当たりの 労働生産性ろうどうせいさんせい )が1万円くらいなわけですから、 データの値段は、作成時の 人件費じんけんひ だけで2万円くらいになるはずです。  これと同じ事を、下請け企業にやらせた場合には無料でやらせる事ができるというのが、 一体、どういった 理屈りくつ なのかを教えてもらいたいところです。  まさか、下請けは 奴隷同然どれいどうぜん だと思っていたりしませんよね?

筆者は、年間500件以上の 板金関連の化学物質データを作成している かた から話を うかが いました。  ですが、残念ながら、 多くの川下企業(大企業)&川中企業から要求が来るのにも関わらず、 驚いた事に1件たりとも 有料ゆうりょう となった事は無いそうです。

板金屋さんの社員の中には、この かた と同じく、 chemSHERPAケムシェルパ に向き合っている方もおられます。  ですが、 chemSHERPAケムシェルパ のデータを作成している人の かせ ぎは、今は完全にゼロです。 

板金屋さんの社長は、この方の給料をUPする事もできず、 何れ、この優秀な社員に められてしまう事でしょう。  彼に 付加価値ふかかち の高い仕事を与えてやる事ができなかった事を、 社長は後で、 後悔こうかい する事になりますが、 悪いのは社長ではなく、大企業が行っている chemSHERPAケムシェルパ の運用です。  実際に、筆者の周囲にも、そのような人物が複数います。

上記の実情を考えた時、このパンフレットにある、 chemSHERPAケムシェルパ データの下請けへの 無償要求むしょうようきゅう は、 『図面などの技術情報を 無償むしょう提供ていきょう させている』 以外の何物でもありませんし、 無償むしょう で提供させている回数も、もの凄く多い。  従って、このパンフレットは、 chemSHERPAケムシェルパ など、化学物質データの 無償むしょう 作成依頼を 是正ぜせい するための、 極めて有効な手段となります。

  筆者の、 企業間化学物質きぎょうかんかがくぶっしつ データ 管理論かんりろん

これまでは、 chemSHERPAケムシェルパ の運用上の問題を中心に述べてきましたが、 chemSHERPAケムシェルパ 自体には、大幅に 欠如けつじょ していると思われる部分があります。  それは、下請け企業から見れば、 提出ていしゅつ した chemSHERPAケムシェルパ が、何処に渡るか解らないという点です。

下請け企業は、自分達が苦労して作り上げてきた ものづくり手法の何割かが、 明らかになってしまう技術情報であるにも関わらず、 Mail等に添付して送付した後、 現状では、誰がそのデータを持っているのかが全く解らず、 その上、コピーし 放題ほうだい の状態 になってしまいます。  勿論、 機密保持契約書きみつほじけいやくしょ なども交わしていないというよりは、 機密きみつ は事実上、全く 保護ほご されていません。  筆者は、これが、金銭問題以上の大問題だと 認識にんしき しており、 下請け企業に技術情報を 無制限むせいげん流出りゅうしゅつ させてしまうという点に関して、 大企業や JAMPジャンプ さんは、どのような見解を持っておられるのかを うかが いたいところです。  このような政策が 推進すいしん された時、誰が。。。いや、何処の国が利益を得るのでしょうか?  まさか、我国の 中小零細企業ちゅうしょうれいさいきぎょう が力を失った方が良いなどと思っていませんよね?

コンピュータ技術の 側面そくめん から述べますと、 これを解決する方法が1つだけ、あるにはあります。  それは、 仮想通貨かそうつうか暗号通貨あんごうつうか )で用いられている ブロック・チェーンのデータ管理技術を用い、 何処に 配布はいふ されたかをトレースできるだけでなく、 その 履歴りれき が何人も永久に消せない状態にするという方法です。  実際、 仮想通貨かそうつうか では、これが実行できている事をご存知の方も多いでしょう。

勿論、データを閲覧する企業には、 機密保持契約書きみつほじけいやくしょ を結んで頂いて、それも、 ブロック・チェーンの中に書き込むべきでしょう。

今はまだ、データ管理技術が 整備せいび されていない状態ですから、 下請け企業に、技術情報の 開示かいじ義務付ぎむづ けるなどというのは これに関わる全ての人達にとって非常に危険で乱暴な行為となっています。 解り易く言えば、今の状態では、 データセキュリティ面でも、全く 無防備むぼうび 。  守ろうという気持ちの 欠片かけら も無い状態にあって、 そんな環境に、重要な技術情報は流せるわけがないのです。

しかし、実際にブロック・チェーンを使うには、まだハードルが高い。  1番目のハードルは、 現段階(2018年)でブロック・チェーンの技術は、 実質的には、まだ使える環境になっていないという点です。  これは、ブロック・チェーンのカスタマイズを行う技術者がアメリカに 集結しゅうけつ していて、 日本国内では開発が進んでいないからです。

2番目の困難は、 上記の話は、コンピュータ技術に 精通せいつう した人でもなければ理解するのが困難だという点です。  そんな内容ですから、 具現化ぐげんか したところで、 化学物質データを作成する側も、運用する側も、 両方とも
“手続きが複雑すぎて使いにくくなってしまった”
と強く感じるようになってしまって、開発しても運用フェーズで 頓挫とんざ する可能性が高いという点です。

筆者の分析では、上記に述べたように、 企業間化学物質きぎょうかんかがくぶっしつ データの 取扱手法とりあつかいしゅほう は、 何れの方向に向かっても 八方塞はっぽうふさ がりとなり、まさに出口が見えません。  筆者の 結論けつろん としては、 chemSHERPAケムシェルパ などを使って、 工業製品の 含有成分等がんゆうせいぶんとう の詳細データをデジタル・データにして 企業間で受け渡そうとする事自体が間違いか、 百歩譲ひゃっぽゆず っても 時期尚早じきしょうそう です。  データ作成費用を下請けに 負担ふたん させるのは、もっての他ですが、 chemSHERPAケムシェルパ には問題が多すぎます。  実用的じつようてき には、 RoHsローズREACHリーチ非含有証明書ひがんゆうしょうめいしょ のみで十分ではないでしょうか?



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