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バリ取り だい無料むりょう でいいのか?

大企業だいきぎょう だけが もう かって、 下請したう けは もう からないという 構図こうず は、 昭和時代しょうわじだい からずっと続いています。
松下幸之助まつしたこうのすけ さんや、 本田宗一郎ほんだそういちろう さんの時代には、 大企業だいきぎょう経営者けいえいしゃ は、 下請したう企業きぎょうとも成長せいちょう するという 気持きも ちを持っていました。 それは、 戦前せんぜん教育きょういく を受けた 人達ひとたち にとって、当たり前の 道徳どうとく だったはずです。 

工業製品こうぎょうせいひん には、より すぐ れた 製品せいひん が求められました。 それは良い事ですが、生産には 手間てまかか るようになり、 部品点数ぶひんてんすう削減さくげん された 結果けっか注文数ちゅうもんすう減少げんしょう し、 納期のうきみじか くなり、仕事は大量に 海外流出かいがいりゅうしゅつ し、それでも、コストダウンが求められ、ものづくりに 精進しょうじん する事は、 きわ めて 困難こんなん になってしまいました。

板金製品ばんきんせいひん は、ほぼ、全てのエッジを R面取アールめんと りすべきです。 そうすれば、安全になるだけでなく 板金製品ばんきんせいひん耐久年数たいきゅうねんすういちじる しく 増加ぞうか するからです。

板金製品ばんきんせいひん設計者せっけいしゃ の方は、全ての 板金製品図面ばんきんせいひんずめん に『 R面取アールめんと りの事』と書き込むべきです。 近いうちに、何も書かなくても、 板金図面ばんきんずめん ならば R面取アールめんと りを行うものであるという事が、 JISジス規定きてい されてもおかしくありません。 今や、 R面取アールめんと りを行わない 箇所かしょ の方が少なくなっているのが 実情じつじょう です。

ですが『 R面取アールめんと りの事』とひとたび 記入きにゅう されれば、 板金屋ばんきんや さんでは、 莫大ばくだい作業工数さぎょうこうすう が発生してしまいます。 10 人規模にんきぼ板金屋ばんきんや さんが、生産される 全部ぜんぶ板金製品ばんきんせいひん のエッジに R面取アールめんと りを行えば、2〜3名の 増員ぞういん が必要です。  大企業だいきぎょう は、 気軽きがる に『 R面取アールめんと りの事』と 記入きにゅう して来ますが、 おどろ くべき事に、それによる、コストアップつまり“バリ取り だい ”を はら ってもらったという話を聞いた事は、ただの1件もありません。

オーセンテックさんAuDeBuオーデブ などバリ取り機を 導入どうにゅう すれば、 増員ぞういん は少なくて みます。 だからバリ取り機は れています。 ですが、 多 くの 板金屋ばんきんや さんは、 借金しゃっきん をして 設備投資せつびとうし を行なわねばなりません。

大企業だいきぎょう は、これを全て 板金屋ばんきんや さんに 負担ふたん させていますが、この事に 理不尽りふじん を感じるのは 筆者ひっしゃ だけでしょうか?  法律ほうりつ が変わって、 運送屋うんそうや のドライバーの 人件費じんけんひ が多く かか るようになったら、 運送料うんそうりょう値上ねあ げすべきです。 しかし、同じように 法律ほうりつ ( PL法ぴーえるほう ) が変わって、沢山のバリ取りをしなければならなくなった 板金屋ばんきんや さんには、 値上ねあ げは ゆる されていません。


  バリ取り機が れない国がある。

このページで述べて来た事を、 板金屋ばんきんや さんが 大企業だいきぎょう の方に言ったところで、 大企業だいきぎょう の方は、 “ それだったら海外から買うから ” と言われ続けてきました。

世界各国せかいかっこく にバリ取り機を 販売はんばい しようとした時に、全くバリ取り機が 販売はんばい できない国があります。 それは いちじる しく 人件費じんけんひ が安い国です。  人件費じんけんひ が、日本の1/5以下の国においては、ヤスリとハンドグラインダーを 与えておけば、バリ取り機を 導入どうにゅう するよりも 安価あんかR面取アールめんと りが出来るので、バリ取り機が れないのです。  実際じっさい 、ハンド・グラインダーですら与えてもらえない 労働者ろうどうしゃ の話を聞いた事もあります。

バリ取り 作業さぎょう は、 人件費じんけんひ の安い国にやらせて、その国の 人達ひとたち が、 怪我けが をしようと、 粉塵ふんじん いこもうと、ウルトラ3Kの仕事であっても、 私達わたしたち は知らないという考え方は、いかがなものかと申し上げる他ありません。 

発展途上国はってんとじょうこく では、 労働条件ろうどうじょうけん などが 整備せいび されていないので、それを 利用りよう して、 自分達じぶんたち の会社の 利益りえき を 得ようとしていると言われても 仕方しかた がないのではないでしょうか?

そういう考えの方は、 八田與一はったよいち という人が、 何故なぜ台湾たいわん尊敬そんけい されているのかなども 御存ごぞん じないはずです。 沢山の 逸話いつわ が残されていますが、 一例いちれい げますと、1930年に 完成かんせい した、 台湾たいわん烏山頭うさんとう ダムの 建設現場けんせつげんば では、 台湾たいわん当時日本とうじにっぽん植民地しょくみんち であったにも関わらず、 建設中けんせつちゅう日本人事故死者にっぽんじんじこししゃすう は、 全体ぜんたい の1/3にも上ったのです。 日本は、 危険きけん な仕事こそ、むしろ 自分達じぶんたち で行うべきであり、 まず しい国の 人達ひとたち に、 危険きけん な仕事を押し付けるような事はしないという、美しい 気持きも ちを持っている 立派りっぱ な国であったはずです。

日本のものづくりは 衰退すいたい させるべきではありません。 この事は、あらゆる 方面ほうめん の方に 御理解頂ごりかいいただ ける話だと思います。 海外の方が 人件費じんけんひ が安いので安く部品を 仕入しい れる事ができるという事を、 完全かんぜん否定ひてい するものではありませんが、3Kを 海外の人に押し付ける事が出来るという事が主な理由なのであれば、それは、 人道的じんどうてき批判ひはん されてしかるべきです。 その上、 日本で ものづくりに取り組む 環境かんきょうそこ なわれ、日本のものづくりの 衰退すいたい にも 拍車はくしゃかか ってしまうでしょう。 “海外の方が安いから”という 単純たんじゅん な考えに大きな 違和感いわかん を感じるのは 筆者ひっしゃ だけではないと思います。




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