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下請けかけこみ寺 その1

中小企業庁ちゅうしょうきぎょうちょう の「下請けかけこみ寺」は、素晴らしい試みです。  「下請けかけこみ寺」

これには、前ページで述べた“バリ取りの 有償化ゆうしょうか ”に関連するパンフレットの 他にも、様々な「下請け いじ め」の例が 列挙れっきょ されています。  これらは、 中小零細企業全体ちゅうしょうれいさいきぎょうぜんたい を救うためのものですが、 このページでは、板金屋さんの立場では、 これらが、どんな内容に該当するのかを具体的に解説したいと思います。

 合理的な理由なく、価格低減を要請していませんか?

昔、 改善活動かいぜんかつどう を強力に 推進すいしん している大手企業から仕事をもらったら、 1次下請けや2次下請けの企業から “全ての仕入れ商品は毎年5%ずつコストダウンのノルマがある” と言われるのだと聞かされた事があります。  筆者は、×グループの下請けであれば、言われるのが当然だと過去30年以上信じていました。  ですが、今や、これは1次下請けや2次下請けが世間にバラ蒔いた 大嘘おおうそ だと 断言だんげん できます。 

何故、嘘だと 断言だんげん できるのかと言うと、それの 根拠こんきょ は数字です。  仮に1万円の売上に対して、毎年5%の 原価低減げんかていげんしょう する 値引ねび きを10年続けると、 6千円になります。 まぁ。ここまでは対応できる場合もあるでしょう。  しかし、さらにこれを10年続けると20年目には、3600円。 さらに10年続けると30年目には、2500円。 となるのです。  余程よほど 、運が良くなければ、このようなコストダウンは不可能である事は誰にだって解ります。 20年目で 材料費ざいりょうひ も払えなくなるのが普通です。  そんな 商取引しょうとりひき は、真っ当な 商取引しょうとりひき ではありません。 

既に、このような事を 推進すいしん してきた 暗黒あんこく の歴史に気付いて、 現在、 大改革だいかいかく を行おうとしている大企業グループが存在しますし、 今や、何処の大企業でも、決してそこまでの要求は出来なくなっています。  1次下請けや2次下請けの企業の、それも昔の手法が頭から けない人達が、 時代の流れについて行けずに、 結果的に うそ の話をでっち上げている以外には、考えられませんので、 板金屋の皆さんには、ご注意いただきたいと思います。

そんな話を聞いたら、 即 “ 今の法律では、それって、ほぼ 違法いほう ですね ” と言いながら、このパンフレットを見せて下さい。

  原材料価格げんざいりょうかかく やエネルギーコスト、 労務費ろうむひ の上昇時、 取引価格とりひきかかく反映はんえい していますか?

板金屋さんでは、 原材料価格げんざいりょうかかく やエネルギーコスト、 労務費ろうむひ の上昇があったはずなのに、 “過去20年間の間に顧客からコストアップを認めてもらった事がありますか?” と聞くと
“一度もありません”
という答えが帰ってきます。

これでは、板金屋さんの数が 激減げきげん するのが当たり前。  大企業および1次下請け、2次下請けが流した
改善かいぜん によって、板金屋が 吸収きゅうしゅう するのが当たり前”
というフェイク・ニュースが、 浸透しんとう してしまったからにほかなりません。

板金屋さんは、板金屋さんで、 原材料価格げんざいりょうかかく やエネルギーコスト、 労務費ろうむひ の上昇を 定量的ていりょうてき に、 顧客にアピールする方法は考えず、 一心不乱いっしんふらん に仕事をして解決する事だけしか考えていませんでした。  そのため、社員の皆さんは、 休出きゅうしゅつ や、 残業ざんぎょう は当たり前。  “板金屋は社長も休みなし” の状況なので、社員達も、 そういった事に 不満ふまん を言う事もできない状況にあります。

「下請け いじ め」が、 横行おうこう した結果、板金屋の社員から見れば、 ブラックではない板金屋なんて、 ほとんど無いのかもしれません。

「バリ取り代無料」という話は、 このパンフレットの内容にも 重複じゅうふく して 該当がいとう します。  現段階で、新規の板金製品の 見積みつもり に「バリ取り代(費用)」という 内訳項目うちわけこうもく を入れて 見積をした経験のある板金屋さんは、ほとんどいないからです。

平成から、年号が変わっても、この状況を続けるつもりなのでしょうか?




次ページは 下請けかけこみ寺 その2 です。




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