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下請けかけこみ寺 その3


  少量発注しょうりょうはっちゅう にもかかわらず、 大量発注たいりょうはっちゅう前提ぜんてい とした単価を設定していませんか?

これもまた、 川下企業(大企業)や川中企業(一次下請け、二次下請け)の 購買担当者こうばいたんとうしゃ が、よく使う 手口てぐち です。

この 手口てぐち は、もの凄く 横行おうこう していて、 筆者も 被害者ひがいしゃ の1人です。

その時の話は、 相手は、有名家電メーカー。  センサー類の 制御装置せいぎょそうち で、通常ならば30万円はする装置でした。  購買担当者こうばいたんとうしゃ は、半年に一度200台の注文をするので、 今の段階では、5台ほど先に作って欲しいと言って だま し、 彼らは1台7万円で手に入れました。  予定通り、その後の注文が来れば良かったのですが、 その後、一切注文は来ず、5台は30万円のものを 7万円で販売させられたので23万円×5台=115万円の 赤字あかじ となりました。

どこの大企業でも、こういった事は、今も 日常茶飯事にちじょうさはんじ で、 多くの板金屋さんでも、同じような被害に逢っているものと思われますが、 多くの場合、 被害者ひがいしゃ にも 加害者かがいしゃ にも 犯罪はんざい であるという意識がなく、 だま された方が悪いというモラルになってしまっています。  しかし、大手企業には、これが 購買こうばい のテクニックだと思っている方が多い事には驚かされます。

このパターンは、あまりにも多いので、何処かの大手企業が、 マスコミに記事にされてエライ目にあうのも時間の問題でしょう。

  合理的な理由なく、 指値さしね 発注をしていませんか?

板金屋さんが仕事を受けるとき、 “××円の予算しか無いから” と言われる事は 日常茶飯事にちじょうさはんじ です。  これを 指値さしね と言います。 

本来は、予算が無いのならば、発注数を減らすとか、 仕様を変えて安価な加工や安価な材料を選ぶべきです。  そういった事は認めず、あくまで計画通りの加工と数を要求し、 値段の 交渉こうしょう は、一切ダメ!というパターンは、 対等な取引と言えません。

こういった 商習慣しょうしゅうかん は、 筆者が知っている限りでは、日本にしか存在せず、 海外では “理解できない。ありえない。” と言われ笑われます。

一般的な商売において、 企業が得て良い本来の利益は8%だと言われています。  この計算は、 商売柄しょうばいがら には関係なく、 それ以上の利益を得る事を 暴利ぼうり と言い、 それ以下の利益しか得られない事を 薄利はくり と言います。

これを聞くと “そんな利益ではやっていけない。  うちの 業界ぎょうかい の事が、何も解っていない” と言われる方も多いでしょう。  でも、そう言われる方に “そちらの会社では、 原価管理げんかかんり をされていますか?” と聞くと、ほぼ100%の確率で 原価管理げんかかんり は、やっておられず、 つまりドンブリ 勘定かんじょう です。

例えば、買った商品を売るだけの 商社しょうしゃ において8%の利益だと もうけ け過ぎの感があります。  製造業では “8%なんかでやってられない” と言われる事が多いのですが、 材料費等ざいりょうひ は安いのですが、 人件費じんけんひ やその他の費用を足すと、 経営者が思っているよりも実際の 原価げんか は凄く高いのです。  こういった会社においては、 これまでよりも複雑な計算をせなばなりませんが、 正確に 原価げんか把握はあく したとすると、 やっぱり8%の利益があれば十分なのです。

そもそも企業の 決算諸表けっさんしょひょう は、 どこの業界に属する企業であっても、 根本的な違いはありません。  例えば、商社と製造業が 違った比率の利益を必要とするという事自体が、ありえない。  それが 企業経営きぎょうけいえい というものです。

このような 基本知識きほんちしき を持ち合わせていないと、 “××円の予算しか無いから” と言われた時に、 “それは、おかしい。 理不尽りふじん だ。” とは思えなくなりますので ご注意頂きたく思います。




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