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バリ取り機と工程追加

板金屋さんの 加工工程かこうこうてい は、大まかに言うと、 せん だん ( 溶断ようだん )->曲げ-> 溶接ようせつ ->組立 ですが、バリ取り機や 洗浄機せんじょうき は、せん だん ( 溶断ようだん )と曲げの間に入る事になります。  (下図では、レーザー加工とプレス加工の間)


多くの板金屋さんでは、 バリ取り機を導入する事で、 加工工程かこうこうてい が1つ増えるという考え方になります。  工場の生産管理をやって来た方は、ここで1つの 違和感いわかん を覚えます。 

どういった 違和感いわかん かと言うと、 昭和末期しょうわまっき にタレパンが導入された後、板金工場は大きく 工程改善こうていかいぜん がなされました。  タレパンの前は、 せん だん はセットプレスなどで行っていたのですが、 セットプレスの 前工程まえこうてい に、シャーリング工程があったのです。  タレパンが導入された当初は、 異種多数個取いしゅたすうこど りなどのNC情報を作る事が難しく、 そのために、シャーリング工程の後、タレパン工程という順番が無くなるまで少し時間を要しました。  数年が 経過けいか した後、 CAMキャム の高度化によって、 異種多数個取いしゅたすうこど り(右下画像)が可能となり、 板は、 定尺材ていじゃくざい のまま(買ってきたまま)で、タレパンによるせん断加工を行う事ができるようになりました。 これによって、シャーリング工程は、多くの板金屋さんから消えたのです。

おおむ ねタレパンの歴史は、上記のようなものですが、 加工工程かこうこうてい の1つ(シャーリング工程)を無くすという事は、 非常に大変な苦労だったわけです。

このHPでは、『バリ取り機や 洗浄機せんじょうき は良い機械だ』という事を述べて来ていますが、 バリ取り機や 洗浄機せんじょうき の導入によって、 加工工程かこうこうてい が増えるというのは、大きなマイナスポイントではないか?  と多くの工場経営者や生産技術者は考えるはずです。

ところが、 バリ取り機や 洗浄機せんじょうき を板金屋さんが導入した後、 上記の、大きなマイナスポイントもあるはずなのに、 オーデンテックさんでは、ほとんどの板金屋さんに 手放てばな しで喜んでもらえるそうです。

“手間を食っていたバリ取りの問題が 解決かいけつ した” “社員が3Kから 解放かいほう された”

というコメントに加え、例外なく

“凄く 生産効率せいさんこうりつ が良くなった”と言われる のだそうです。

生産管理の 常識じょうしき では、 加工工程かこうこうてい が増えると工場全体の 生産速度せいさんそくど が低下するはずです。  ところが、バリ取り機を導入しても、 生産速度せいさんそくど は低下しない。 それは何故でしょうか?

まず、バリ取り機の導入前に、 サンダーでバリ取りを行っていた場合は、 劇的なタクトタイムの差になりますから、 機械化の効果によって 生産速度せいさんそくど は速くなります。  この場合は、劇的な 生産効率差せいさんこうりつさ となるのは明らかです。 ですが、 これまで、バリ取りを行っていなかった板金屋さんが バリ取り機の導入を 機会きかい に、バリ取りをやり始めた場合でも、 工場全体の 生産速度せいさんそくど は低下しません。  と言うよりも、その後の、工程で部品にバリが無い分だけ、 部品が扱いやすくなり、 むしろ工場全体の 生産速度せいさんそくど は早くなるのです。

こんな 板金用生産機械ばんきんようせいさんきかい は、他に聞いたことがありません。

一般に 板金用生産機械ばんきんようせいさんきかい は、 もの凄く生産性が高いものばかりです。  それは金属材料を けず る事が無く、 塑性加工そせいかこう と呼ばれる、 切る、曲げるといった加工パターンばかりだからです。  そんな機械の中で 何故、バリ取り機は、こんなに早いのでしょうか?

その理由は以下の通りです。
 @ワーク全体に一気にブラシを当てるので、ワーク 形状けいじょう影響えいきょう を受けない。
 Aタレパンやレーザーの 加工範囲かこうはんい を超える大きなワークは無い。
 B小さいものなら同時に 複数ふくすう のバリ取りが可能。
 Cワークの重なりを ければ 連続れんぞく でのワーク 投入とうにゅう ができる。
これらによって、 バリ取り機は、タレパンやレーザーよりも、 ずっと早い 工程こうてい となります。  一般に、1台のバリ取り機があれば、 タレパン2台+レーザー1台から 排出はいしゅつ されるワークを、 全て 遅延ちえん する事無く処理する事ができます。

生産管理において、 加工工程かこうこうてい が増えるという考え方をせねばならないのは、 タクトタイムが前後の工程より長い場合においてのみです。  バリ取り機は、 つね にタクトタイムが短いので タレパンやレーザーと連続した工程だと考える事ができます。  タレパンやレーザーの後に 周辺機器しゅうへんきき が増えた場合と同じだと 定義ていぎ して 生産管理情報せいさんかんりじょうほう をプランニングする事ができます。  例えば、タレパンやレーザー工程においては、 シートストッカーや、ローダー、アンローダーが含まれて1つの工程として考えます。  バリ取り工程は、 タレパンのアンローダーの後に、バリ取り機が続くだけで、 多少の 例外れいがい は、あるやもしれませんが、 その間の、速度差によって 半製品はんせいひん まったり、 バリ取りの順番をプランニングしたりする必要がありません。

つまり、 バリ取り機を導入すると、見た目には 加工工程かこうこうてい は増えますが、 生産管理上せいさんかんりじょう概念がいねん では、バリ取り機を導入する事で 加工工程かこうこうてい は増えない のです。




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