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不具合ふぐあい の落とし前

前ページまでには、板金屋さんが被害に会っている「下請け いじ め」ついて述べて来ました。  ですが、これら以外にも、弱みに付け込んだ 手口てぐち横行おうこう しています。  これまでに述べてない いじ めパターンの中で、 目に付くのは『 不具合ふぐあい の落とし前』です。

板金製品に不具合があって、何らかの 被害ひがい が発生した時、 川下企業(大企業)、川中企業(一次下請け、二次下請け)が、 その『落とし前』を板金屋さんに要求する事があります。 

板金屋さんは、自分達が作った板金部品が、 どういった 最終製品さいしゅうせいひん に組み込まれるのかを知らないというのは普通です。  これは、 企業機密きぎょうきみつ に関わるので当然の事かと思います。  ところが、勝手に、様々な製品に組み込まれるのにも関わらず、 不具合ふぐあい が発生した場合には、 最終製品さいしゅうせいひん が高価ならば高価な責任を、 安価ならば安価な責任を負わされて、 実際に 機械全体きかいぜんたい修理費用等しゅうりひようとう を支払わされる事があります。

筆者は、数年前に5万円で販売した板金部品に 不具合ふぐあい があって、 500万円を支払う事になった板金屋さんを知っています。  不具合ふぐあい波及効果はきゅうこうか により、 他の高価な部品を含む製品全体がお 釈迦しゃか (使えない) になって、顧客に被害が発生したからです。  ですが、顧客において、 板金屋さんが作った板金部品を受け入れる時の 受入検査うけいれけんさ や、 製品を出荷する前の 出荷前検査しゅっかまえけんさ で、 不具合ふぐあい見逃みのが した責任は、板金屋さんには無いはずです。 

実際に、

貴社きしゃ から購入した製品において 不具合ふぐあい が発生した場合。
それにより発生した費用は、全て、 貴社きしゃ請求せいきゅう させて頂きます。”

と書いた すご い書類を筆者は持っていますが、 こういった書類を他社に 配布はいふ するのは、 自分の会社は、 常識じょうしき が無いという事と、 検査けんさ の責任は負う気が無いという事を、 自ら 風潮ふうちょう している以外の何者でもありません。

板金屋の皆さんは、こういった要求をされるのが、 当たり前の事のように思っておられるかも知れませんが、 他の業界の皆さんが、このページを読むと、
“板金業界のお客って、ブラック企業ばかりなんだなぁ”

と驚いてしまうという事に、気付いて頂きたく思います。

  商品の値段ねだん える 責任せきにん は発生しない

裁判さいばん判例はんれい では、 『商品の 値段ねだん える 責任せきにん は発生しない』 という事が、 うた われています。 
最近の例では、
2018年9月6日の北海道地震による北海道電力の 全道ぜんどう ブラックアウト 賠償責任ばいしょうせきにん のニュースが記憶に新しいところです。  地元のコンビニチェーンが、 低温保存ていおんほぞん できずに売れなくなった商品10億円の責任を 訴えようとしましたが、コンビニチェーンは直ぐに自分の間違えに気付いたので、 告訴こくそ するのを止めたというニュースが流れました。  もしも、電気代を超える責任が認められるとすれば、 全道から、あらゆる 被害ひがい の無限の責任を負う事となり その額は数千億円にも達するので、 つまるところ電力の販売などできなくなってしまうのです。

今でも、こういった 一般常識いっぱんじょうしき が、 板金屋さんと取引先との間では、 通用つうよう しない事があって、 板金屋さんが商品の 値段ねだん を超える責任を持たされる事があります。  残念ながら板金屋さんは、長年そういった 取引関係とりひきかんけい を続けてきた歴史があります。

板金屋さんのご 年配ねんぱい の方に申し上げたいのは、 そういった「下請け いじ め」に耐えるのが、 まるで板金屋の 修行しゅぎょう であるかのような 勘違かんちが いをして、 若い皆さんに伝えないようにして頂きたいという事です。  若い皆さんに、昔のような 理不尽りふじん継承けいしょう すべきではありません。

若い世代の皆さんには、昔には無かった、 時代変化じだいへんか に対応した別のノルマがあります。  例えば、コンピュータ技術は、その 典型てんけい 。  これを理解/マスター/応用するために必要な時間は、 むしろ、板金技術をマスターする時間よりも、多くの時間を必要とします。  若い世代の皆さんにとって「下請け いじ め」に耐えながら コンピュータもマスターするなどというのは、ありえない事。  若い世代を育てる前に、退社されるのが落ちです。  「下請け いじ め」からの 回避かいひ は、そういった若い 板金技術者育成ばんきんぎじゅつしゃいくせい の面でも、 けて通れないノルマです。

このような状況に追い込まれた場合は、 速やかに「 下請けかけこみ寺 」に連絡して頂いて 法にのっとった、正しい 解決策かいけつさく を教えていただくべきです。

現在の日本の 常識じょうしき では、 板金屋さんに「下請け いじ め」を行う企業は『ブラック企業』と呼ばれ、 どんどん、消えてゆく事が約束されています。

  例外的に、 商品の値段ねだん える 責任せきにん が発生する場合がある

どんな場合でも、 商品の値段ねだん える 責任せきにん が発生する事は無いのかと言えば、 それは違います。

PL法ピ−エルほう というのがあって、 消費者を傷つける 欠陥けっかん があった場合は、 事実上、 無限むげん の責任を負わされる事があるのです。
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つまり、 怪我けが や病気に むす びついてしまったら、 商品の値段ねだん える 大きな責任を 追及ついきゅう される事があると言われています。  板金屋さんにとって、その可能性が最も高いのは、 板金製品の エッジに付いたバリ です。 

例えば、図面に『バリ無き事』とは書かれていなかったとしても、 誰かが、バリで 怪我けが をした場合は、責任を 追及ついきゅう される可能性があるので、 板金屋さんは、バリの管理にだけは、特に 細心さいしん の注意が必要です。




次ページは  にしき御旗みはた た板金屋さん です。




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