AuDeBu 総合情報ページ


ローディングの決め方

ここまでのページで、 労働生産性ろうどうせいさんせい とローディングについて述べてきましたが、 このページでは、板金屋さんが、 一連の 改善かいぜん を行う具体的な方法を述べたいと思います。

まず、前回の 決算資料けっさんしりょう を使って下記の式を使って 労働生産性ろうどうせいさんせいいく らなのかを計算します。

労働生産性ろうどうせいさんせい =( 営業利益えいぎょうりえき人件費じんけんひ減価償却費げんかしょうきゃくひ )÷  労働者人数ろうどうしゃにんずう


営業利益えいぎょうりえき減価償却費げんかしょうきゃくひ は、 決算書類けっさんしょるい の中に、そのままの項目がありますので説明は必要ないと思います。  あなたが社長さんならば 経理担当者けいりたんとうしゃ か、 会計事務所かいけいじむしょ に聞いてください。  人件費じんけんひ は、 役員やくいんかた は含みません。  労働者人数ろうどうしゃにんずう も同じです。  なので、逆に言うと社員はおらず全員が 役員やくいん の会社の場合は、計算できませんが、 そういった場合は、例外的に 役員やくいん の方の 人件費じんけんひ 分と人数とで計算します。  また、社員の方が、3人以下の場合は、 役員やくいん の方も入れるべきかも知れません。  労働者には、パートさんを含みますが、 1週間だけ手伝いに来てもらった場合は含みません。  正確に言うと、 解雇かいこ する時に1ヵ月以上前に会社が 告知こくち しないといけない役員以外の人の人数です。

ここで計算される、 労働生産性ろうどうせいさんせい の単位は、(円/1人)で、つまり、年間の1人分の 粗利あらり です。 

この数字を、 年間労働時間ねんかんろうどうじかん で割って下さい。 それがローディングです。  年間労働時間ねんかんろうどうじかん は、月に20日、8時間労働だったら月に160時間です。 12ヵ月働きますので、これを12倍して、1920時間になります。

普通の会社なら、 労働生産性ろうどうせいさんせい を1920で割ると、ローディングが計算できます。

この数字は、どこの会社でも同じくらいの数字になるはずです。  だいたい1万円〜5000円の間になるはずです。 2万円とかの場合は、社員の方に、かなりの 高給こうきゅう を払っているはずで、 そうでなければ、 営業利益えいぎょうりえき が多い割に、給料が少ない事になりますので 給料UPを考える必要があるやもしれません。

この数字は、基本的に毎年変化して、 普通は、昨年の 決算情報けっさんじょうほう を基準にして、翌年のローディングを決定します。 数年間で、この数字を比較すると良いと思います。

なお、一般的には、ローディングは千円単位で、切り上げして社員に告知されます。

 その後のローディングの応用

計算しただけでは、 社内改善しゃないかいぜん に結びつける事はできません。
社員の皆さんには、下記のように説明して社内の 雰囲気ふんいき を高めるべきです。

“効率の良い仕事ができるようにしたい!そうすれば、給料UPできる。”
“その上、お客の評判も良くなって、受注も増える。”
“あわてて早く仕事をやれと言う意味じゃない!危ない仕事は、やってはいけないし会社も そん をする。”
“仕事のやり方を改善して、頭を使って楽に早く楽しく仕事を進めるようにしたい”
“自分は経営者として、 改善かいぜん するのに金が掛かる場合でも、建設的に 投資とうし を検討する”
“まずは、皆が思いつく 社内改善しゃないかいぜん の方法を、聞かせて欲しい”
“これを、続けていくと会社も大きくなるからね”
改善提案かいぜんていあん の効果は、 削減さくげん される時間とローディングを掛け算して計算できるからね!”


  (既に、やっているという会社には、釈迦に説法を陳謝します。)

改善提案かいぜんていあん の効果は、 削減さくげん される時間とローディングを掛け算して計算できる という部分が大切です。

つまり、何らかの 改善かいぜん を行えば、それだけ作業時間が減ります。 例え、数秒であっても、何度も繰り返せば、何時間も作業時間が減ります。 月当たりトータルで1時間減るような 改善かいぜん で、ローディングが5000円だったら、 月当たり5000円の 経費削減けいひさくげん になります。 

月当たり5000円の 経費削減けいひさくげん が実現すると、 例えばパソコンが2台くらい買えてしまいます。  このパソコンを使って、更に 業務改善ぎょうむかいぜん を行う事だって出来ます。

改善によって、月2万円の 経費削減けいひさくげん を行えるのならば、 100万円(50倍)の 設備投資せつびとうし が行えるという計算をするのが一般的です。

具体的な例を言いますと、 サンダーを使ってバリ取りを行っている板金屋さんがあったとして、 毎日、誰かが5時間のバリ取りをしていたとしましょう。 バリ取り機では、これが確実に1時間以内に終わるでしょう。 ローディングが5000円だったら、1日の 経費削減けいひさくげん は4倍の2万円です。  これが月に、20日間繰り返されるので、さらに20倍。 月40万円の 経費削減けいひさくげん となります。

これだけ 削減さくげん できるのだったら、 その50倍の2000万円の 設備投資せつびとうし も可能となるのが 一般常識いっぱんじょうしき です。 ですが、バリ取り機の値段は、それよりも、ず〜っと安いのです。 

この計算は、バリ取り機の効果を、最低に見積った場合の話です。  実際には、他のプラス 要因よういん も巨大です。  労働者の3Kからの解放、工場内の危険の 排除はいじょ 、工場内の 騒音そうおん排除はいじょ 、工場のイメージの向上などに加えて、 受注活動じゅちゅうかつどう のプラス要因としては、製品の美しさ、製品の均一性、納期対応が挙げられます。

社長! どう考えても、バリ取り機、買わないと損ですぜ!




次ページは  化学物質調査かがくぶっしつちょうさ chemSHERPAケムシェルパ  についてです。




バリ取りレスキュー隊

バリ取りレスキュー隊にMailを送る