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R面性状アールめんせいじょう

板金製品ばんきんせいひん のバリ取りの方法は、 原始的げんしてき なヤスリを使った方法が、より 効率的こうりつてき電動でんどう ハンドグラインダーを使 ったものになり、さらに、バリ取り機に変化して来ました。  PL法ぴーえるほう影響えいきょう で、バリで少しでも 怪我けが をしたら 大騒おおさわ ぎになるようになって、バリ取り機の 普及ふきゅう には 拍車はくしゃかか りました。

現在げんざい では、バリ取り機のニーズは、単に 怪我対策けがたいさく として、バリが取れていれば良いというものだけではなく、エッジに R面アールめん を付ける事によって、 塗装とそう防錆効果ぼうせいこうか を高める効果が 期待きたい されるようになりました。

上記の事は、これまでのページでも 詳細しょうさい に述べてきましたが、これからの時代にバリ取り 作業さぎょう およびバリ取り機に 要求ようきゅう される 課題かだい は『 R面性状アールめんせいじょう 』であるはずです。

つまり、 R面取アールめんと りを行うにしても、その しつ われるという事です。

ここで、言葉の説明をしておきたいと思います。 『 面性状めんせいじょう 』とは、 金属製品きんぞくせいひん仕上しあ げの美しさだと 解釈かいしゃく して下さい。 デコボコであったり、 きず まみれであったり、面が なみ っていたりしてはいけないという事です。 逆に言えば、 均一きんいつ でピカピカの方が良いという意味になります。

しかし、 機能的きのうてき に見た場合、 板金製品ばんきんせいひん のエッジの R面性状アールめんせいじょうすぐ れた 状態じょうたい にした 時のメリットが無ければ、単に人が目で見た時の 美観びかん問題もんだい だけになってしまいます。 そもそも、エッジの 面取めんと り部分は、 寸法的すんぽうてき に小さい場合が多く、 現実的げんじつてき には、 虫眼鏡むしめがね でも持って来て、よく見なければ解りませんので、 美観びかん 問題もんだい を気にする必要は無いと思われます。

まず、 板金製品ばんきんせいひん においてエッジの『 R面性状アールめんせいじょう 』が すぐ れていない場合、 どのようなデメリットがあるのかを説明しましょう。

■ キザギザ R面アールめん には、 微粒子びりゅうし が入り込む。

ハンドグラインダーで R面取アールめんと りを行った 金属製品きんぞくせいひん には、 無数むすう の細かな きず が付きます。 きず の大きさは、 はばふかとも0.01mmひゃくぶんのいちミリ 程度ていど ですが、 微粒子びりゅうしたぐい は、それよりももっと小さいのです。 これらがキザギザになった R面アールめん に入り込むと、 完全かんぜん除去じょきょ する方法はありません。

板金製品ばんきんせいひん が鉄で出来ていて、上から 塗装とそう を行う場合は、 問題もんだい はありませんが、ステンレス 製品せいひん の場合は、 R面取アールめんと りを 行ったエッジが、そのままの 状態じょうたい製品せいひん として使用されます。 

ステンレス 製品せいひん が使われる場所は、 病院びょういん厨房ちゅうぼう 、クリーンルームなども多く、それらは、それぞれに 微粒子びりゅうしたぐいきら う場所となっています。

ギザギザ R面アールめん の中に入ってしまう 微粒子びりゅうし は、@ 細菌さいきん  Aウイルス BPM2.5 C 花粉かふん  Dほこり などです。 これらは、 清掃せいそう してもギザギザ R面アールめん の中から、取り出す事は出来ず、 時間じかん経過けいか すると 振動しんどう などの 影響えいきょう で外に出て 周囲しゅうい汚染おせん する事になります。

病院びょういん における 影響えいきょう

病院びょういん で使用されているステンレス せい板金製品ばんきんせいひん のエッジの多くは、ハンドグラインダーで R面取アールめんと りされたものです。 そこに、 病原菌びょうげんきん などの 微粒子びりゅうし が入り込むと 二次感染にじかんせん につながります。

つまり、これからの 病院びょういん納入のうにゅう される 金属製品きんぞくせいひん は、ハンドグラインダーで R面取アールめんと りされたステンレス 製品せいひん は好ましくありません。  病院びょういん おける 二次感染にじかんせん問題もんだい は、 現段階げんだんかい漠然ばくぜん とした 対策たいさく しか無いのが 実情じつじょう ですが、 筆者ひっしゃ は、その多くはステンレス 製品せいひん のエッジ 処理しょり問題もんだい影響えいきょう を与えていると考えています。

ステンレス 製品せいひん のエッジの R面取アールめんと りを行うと、エッジ部の 表面積ひょうめんせき は、 従来じゅうらい の5〜10倍になります。 さらに、 はげ しい 凹凸おうとつ があるので、いくら き取ったとしても、 きず内部ないぶ まで ぬの などが とど かないので、 内部ないぶ病原菌びょうげんきん は、どんどん 内部ないぶふか く入って行ってしまうからです。

厨房ちゅうぼう における 影響えいきょう

ステンレス 製品せいひん は、 清潔せいけつ であると思われているので 厨房ちゅうぼう で使われている流し だい や、 食器類しょくひんるい はステンレスの 板金製品ばんきんせいひん多用たよう されています。  ですが、ステンレス 製品せいひん清潔せいけつ なのは、エッジがギザギザ R面アールめん となっていない事が 前提ぜんてい です。 ギザギザ R面アールめん となっているエッジがあれば、 全 て 台無だいな し。 そこには 大腸菌だいちょうきんO157おーいちごうなな繁殖はんしょく してしまいます。  また、 大腸菌だいちょうきんO157おーいちごうなな は、 熱水ねっすい消毒しょうどく する方法がありますが、 ウイルスの たぐい は、 熱水消毒ねっすいしょうどく通用つうよう しない場合がほとんどです。 

食品加工しょくひんかこう現場げんば が、 病気びょうき感染かんせん ルートになってしまった場合、 巨大きょだい社会的責任しゃかいてきせきにん う事になる事は、誰でも知っている事です。 少しでも、 感染かんせん ルートとなりうる 要素ようそ けるべきです。

■ クリーンルームにおける 影響えいきょう

電子部品でんしぶひん などの 製造せいぞう を行うクリーンルームは、 微粒子びりゅうし の事を『コンタミ』と呼んでいて、これの 管理かんり に関して、かなり 神経質しんけいしつ になっています。

クリーンルーム内の 全身白ぜんしんしろふく作業員さぎょういん に、“出来るだけ動かないで!”などといった 指示しじ をしたりもしている 状態じょうたい です。  作業者さぎょうしゃ が動くとステンレス部品に 振動しんどう が伝わり、ギザギザ R面アールめん からコンタミが出て来る事になります。  振動しんどう ける事が、 クリーンルーム内のコンタミ量の削減さくげん につながるからです。

しかし、そのような 対策たいさく対処療法たいしょりょうほう に過ぎません。  電子機器でんしきき歩留ぶどま りを向上させるために、クリーンルーム内のコンタミ量を 削減さくげん したいのであれば、まず、クリーンルーム内に 設置せつび されている、ステンレスなどの 金属部品きんぞくぶひん のエッジの『 R面性状アールめんせいじょう 』を 管理かんり すべきです。


これらの 実状じつじょう を考えると、 現段階げんだんかい で、 金属製品きんぞくせいひん エッジの『 R面性状アールめんせいじょう 』の 管理かんり は、 きわ めて 重要じゅうよう です。 これからの 板金製品ばんきんせいひん 、特にステンレス 製品せいひん においては、エッジの『 R面性状アールめんせいじょう 』がきちんと 管理かんり されるようになってゆくでしょう。

特に、 病院びょういん厨房ちゅうぼう 、クリーンルームの 管理者かんりしゃ の方には、上記の 事実じじつ を知って頂きたく思います。  ヤスリやハンドグラインダーを用いた R面取アールめんと りは、その 作業さぎょう そのものが 危険きけん です。 しかし、 危険きけん作業さぎょう えて R面取アールめんと りを行ったとしても、生産した 製品せいひん は、 高いエッジ部 汚染おせん可能性かのうせい を持つ 製品せいひん となってしまっているのです。

ちなみに、 AuDeBuオーデブ などのブラシ式バリ取り機を用いた R面取アールめんと りでは、エッジ部に細かな きず が付く事は無く、ブラシの 種類しゅるい によっては、ピカピカの『 R面性状アールめんせいじょう 』を得る事もできます。




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